首相に県外移転直訴へ/普天間飛行場


やっと稲嶺知事が県外移転に向けて行動を起こしてくれたようだ。15年使用期限、軍民共用という条件付で辺野古への移設を受け入れるという立場だったが、そもそも無理があったと思う。多分知事やその周りの人も無理を承知で日本政府に要求してみたんじゃないだろうか。
それが案の定破綻して、アメリカ側が辺野古の浅瀬に作ることを主張しているようだが、これはアメリカ側からすると遠回りはしたがやっと希望する形での新基地建設にもどってこれたという感じだと思う。
港湾付空港、そして隣接する巨大な演習場。最高〜。アメリカ海兵隊の声に出せない歓喜が聞こえてきそうだ。
まぁ、軍事的視点からすると、中国を押さえ込むのに沖縄に軍事力が必要なんだろう。その立場から考えてみて、沖縄に必要なのはヘリ部隊か? 違うよね。必要だとしたら、東シナ海の制空権を確保するための空軍力と空母、東シナ海の制海権を確保するための対潜哨戒機や対潜のほかの何か。
となるとヘリ部隊はいらないよなぁ。であれば普天間代替基地もいらない…
あぁ、オスプレイを配備すると台湾有事、朝鮮半島有事に兵員を運ぶのにはちょうどいい基地なのか?
ん? しかし、海兵隊の兵員を送り込むような軍事行動を中国に対して行えるのか? 中国が経済的に破綻(消費の拡大が製品輸出を押しつぶす)してしまえば、単なる消費地として制圧しちゃうという選択肢もあるのか? いやいや、あんな巨大な国土に兵を進めればイラクすらも制圧できないアメリカには無理な選択。
ということは、やっぱり中国が軍事行動を起こせない、太平洋で軍事活動を拡大させないという前提の制海権と制空権確保の戦力があればいいはずだ。
北朝鮮は多分もう韓国への侵攻はできないような気がするから、これはほっとく(^^;
というわけで、日本の安全保障上もやっぱり普天間基地はなくてもいいということでいかがでしょうか。稲嶺知事もここで骨のあるところを見せて県外移設を勝ち得たら、歴史に残りますよ。
関係ないけど、安全保障をアメリカがしてくれると思っているのもどうかと思う。ではどうするかということについては考え中。
首相に県外移転直訴へ/普天間飛行場(沖縄タイムス2005.10.11夕)

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